結婚の話が出た時、二人は大きな幸せに包まれ、これからの共に歩むはずの未来を、期待と希望を込めて色々と思い描くことでしょう。
しかし、長い人生のパートナーとなる相手と認識した途端、相手の光と影の、今まで見えていなかった部分が徐々に浮き彫りになってきます。
結婚の話が出た後で、どちらかがやはり結婚やめたいと思った例は数多く存在します。
結婚やめたいと思ったタイミングによって、本人のみで解決できる場合と、本人の力だけでは後戻りが難しく、結局望まない結婚に至ってしまったという場合が存在します。しかし、一度きりの人生です。
どのようなタイミングであれ、やめたいと思った以上、やめてしまうのがその人にとってベストな選択といえるでしょう。
相手にとっても、お互いに本当に愛しあった結婚をするために、別れを選択することは決して間違ったことではないのです。
ただ、相手を裏切るような気持ちになってしまう罪悪感、情、優しさ、しがらみなどが複雑に絡まって、この人生の重要なジャッジを誤ってしまうこともあると思います。そんな時に、他者の力を借りるというのは非常に有効な手段であるといえます。
我々は、そんな状況で孤独に悩んでいる方一人でも減らすために存在しています。
実際に我々を頼ってきてくださった、Aさんの事例をご紹介します。
Aさんは3年付き合った彼がおり、彼氏のBくんにプロポーズされました。
その日帰宅したAさんの実家で母親に話すと、母親は泣いて喜んでくれたのです。
一方、AさんはBくんの実家に行ったことは一度もなく、Bくんの家族とは面識がありませんでした。
そして、二人でBくんの家族に報告をしに行くことになりました。
部屋に招かれると、大型テレビ前のテーブルに、所狭しとお寿司などの御馳走が並べられています。
それを見てAさんは、自分は歓迎されているんだと嬉しくなり、緊張しながらも笑顔を絶やさず席に着きました。
隣にすわるBくんも、顔を綻ばせて誇らしそうに座っています。そこまでは幸せでした。
Aさんは、自分の職業や家族、生い立ちなどを尋ねられたり、これからの二人の予定などの話題がのぼると考えていました。
しかし、Bくんの両親は終始殆ど無言で、Aさんの話題など全く出ず、たまにつけっぱなしのテレビの感想をぽつりぽつりと話すだけだったのです。
Aさんから話題をふる勇気もなく、Bくんを見ましたが、Bくんは全く意に介していないようで、たまに出るテレビの話題を普通に返していました。
帰り道、全くBくんの両親と会話ができなかったことをBくんに言いましたが、Bくんは気にしなくていい、と言いました。
Aさんの違和感はますます大きくなっていきます。まさに今まですり合わせてこなかった部分の感覚の違いをここで初めて認識させられたのです。
また、Aさんには譲れない結婚の条件がありました。夫の両親との同居は、将来にわたって絶対に嫌であるというものです。
Aさんは、親世代に干渉を受けない気楽な核家族を望んでいました。
Bくんの家族を見て不安になったAさんは、ここで初めてBくんに同居の有無を尋ねました。
Bくんの答えは、転勤族なのですぐでなくてもいいが、いずれは同居したいというものでした。
Bくんもまた、同居したいという希望は譲れないようでした。
Aさんは、Bくんの両親から全く関心を示されなかったことで、Bくんの両親とは人種が違うのだと、肌で感じ取っていました。
元々同居希望でないうえに、相性も合いそうではないBくんの両親と、いつか暮らすという選択肢を取れるはずもありませんでした。
二人の話は平行線で、Aさんは、Bくんが自分でなく両親を取る人だったということが分かってしまったのです。
ここでAさんは、Bくんの両親に会ってから結婚を判断すればよかったと後悔します。
しかし時すでに遅く、Bくんは話をどんどん進めていきます。
Aさんの中で、この望まない結婚は後戻りできない段階まできてしまったのです。
悩みに悩んだAさんは、ある時我々の存在をネットで知り、メールで相談されました。
我々はAさんから詳しく内容を聞き、今回の場合はプライドが高そうなBくん及びその家族を傷つけることないよう配慮しながら、
結果的にAさんがBさんに相応しくない女性であるということをBくんに自然に認識させる方向に持って行きました。
すると、無事に結婚の話を白紙に戻すことができたのです。
Bくんへのアプローチの方法は、全てAさんと相談し了解を得たものですので、Aさんも安心して我々に任すことができたと喜んでいらっしゃいました。
個々の事例は全く同じものが存在することは皆無ですが、我々は積み上げたノウハウから一人ひとりに合った解決方法を提案することができます。
一人悩んで、結婚の取りやめを諦めてしまってはいけません。
第三者の目で関係を見つめ直して適切な方法を見つける、友人や知人に相談する、我々が解決できる可能性の糸口をご提案させていただく等、あなたが出来る負けない戦はたくさんあります。前を向いてください。